令嬢ランキング、一位になってみせます!
真面目な表情で兄が言い出したのは、それこそ誰にでも答えがわかるようなしごく簡単な質問だった。
アイリーン様は並大抵の努力では上位者になることの出来ない『令嬢ランキング』に出てまで、適齢期を間近にしても未だ婚約者を明言しない公爵令息エドワードを指名して求婚した。
対して、家で読書や手芸を楽しむ私は社交界デビューを果たしているにも関わらず、決定的な言葉を言ってくれないエドワードのことを、ただ何もせずに信じていた。
彼が幼い頃にしてくれた約束を、きっと叶えてくれるだろうとずっと信じていたのだ。
自分では、何も言い出すことなく。それは、必要な事だとは気が付いていたのに……勇気を出すことが嫌だったからだ。
振り返れば……なんて、馬鹿なの。私ったら。エドワードがこんな風にあっという間に誰かに取られてしまうなんて、思ってもみなかった。
ましてや、自分には完全に無縁だと思っていた『令嬢ランキング』の上位者になんて。
「将来は公爵となるエドワードが、お前のように身分の低い男爵令嬢を、結婚相手になど選ぶはずはない。もしそうならば、既にリゼルとの婚約を申し出ているはずだ」
アイリーン様は並大抵の努力では上位者になることの出来ない『令嬢ランキング』に出てまで、適齢期を間近にしても未だ婚約者を明言しない公爵令息エドワードを指名して求婚した。
対して、家で読書や手芸を楽しむ私は社交界デビューを果たしているにも関わらず、決定的な言葉を言ってくれないエドワードのことを、ただ何もせずに信じていた。
彼が幼い頃にしてくれた約束を、きっと叶えてくれるだろうとずっと信じていたのだ。
自分では、何も言い出すことなく。それは、必要な事だとは気が付いていたのに……勇気を出すことが嫌だったからだ。
振り返れば……なんて、馬鹿なの。私ったら。エドワードがこんな風にあっという間に誰かに取られてしまうなんて、思ってもみなかった。
ましてや、自分には完全に無縁だと思っていた『令嬢ランキング』の上位者になんて。
「将来は公爵となるエドワードが、お前のように身分の低い男爵令嬢を、結婚相手になど選ぶはずはない。もしそうならば、既にリゼルとの婚約を申し出ているはずだ」