令嬢ランキング、一位になってみせます!
 あんなにまですべてが揃った貴族令嬢アイリーン様に求婚されて、エドワードは何が不満なのだろう。私と同じように、エドワードはアイリーン様と結婚するのだろうと思って居た人だって多いはずだ。

 けど、誰もが想像する通りの事態には、ならなかった。

「それって、本当にわからないの? もしかして……わからない振りをしている?」

 エドワードは呆れたようにそう言ってので、私は首を横に振った。

「……本当に、わからない」

 それは、もしかしたら嘘なのかもしれない。けれど、本当はわかっていても、わかろうとしたくない。

 彼から……エドワード自身から、何か決定的な言葉を聞くまでは。

 怖くて、認めたくなくて。

「リゼルは頭が良いのか悪いのか、わからないな。『知性』の試験で、ろくに専用の勉強もせずに軽く一位を取るくせに、こんなにも簡単な事がわからないの?」

「何なの……エドワード。言いたいことがあるなら、はっきり言って欲しい」

 早く言って欲しい。遠回りしないで、エドワードの気持ちを。

「ここまでしているのに、わからないのか。これから僕が言う話を聞かないと、リゼルは一生後悔するぞ」

 胸が最高潮に高鳴っていて、もしかして……とは、思った。

 けれど、まだエドワードは言っていない。私のことが好きだって……そう言っていない。


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