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19 条件

 夜会開始のダンスが終わって、礼を終えたエドワードは、黙ったままで私の手を引いた。彼と手を繋いだままで張り出したバルコニーに出ると、火照った頬に触れる風は冷たかった。

「……未だに求婚の話を断れないのは、どこかの誰かが僕の話を全く聞かずに逃げ回って暴走してしまっていたからなんだ」

 その時のエドワードは真剣な表情だったし、なんだか私に対して、怒っているようにも思える。そして、私はというと彼の言葉を聞いても、それをあまり理解出来ないで居た。

「あの、どういうことなの……?」

 アイリーン様からの求婚が断れないのは、私のせいだということ? そういう意味にしか、聞こえないけれど。

「アイリーンには自分からの結婚の申し出を断るなら、結婚する予定だと言って居る相手を、自分の目の前まで連れて来いと言われたんだ。そうでなければ、到底納得出来ないと」

「あ。私……を?」

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