令嬢ランキング、一位になってみせます!
 これって、もしかしたら、私が妄想して作り出している都合の良い夢なのかもしれないとは思った。けれど、エドワードの手はとても熱くて……息づかいだって聞こえる現実だった。

 何度も何度も、もしかしたらそうなのかもしれないとは考えていた。けれど、そんなはずがないと打ち消していた、エドワードが私の事を好きだという……そういう信じがたい現実。

「リゼル。もう大人になったんだから、僕と結婚してください」

 エドワードが再度結婚を申し込む言葉を聞いても、私は何も言えずに黙ったままだった。

 ……ううん。幼いあの時と一緒で、口を開けば想いが溢れそうで、何も言えなかった。代わりに目から涙が次から次にこぼれたので、エドワードは胸のハンカチーフで拭ってくれた。

「……どうしてっ……私……もう、諦めるって……決めたのに……っ……」

 『令嬢ランキング』に参加すると決めたのも、エドワード以上の男性と結婚してやると思ったからだ。

 これまで努力もせずに条件の悪い私では、それでなければ逆転するチャンスなんて、とても掴めないと思ったから。

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