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 けれど、幼馴染の私はエドワードが加護を持っている事を知らなかった。

「加護は特別な力だ。それを与えられた事は、神に感謝している。けれど、僕の加護を与えている神に、伴侶は気に入られる必要性がある。僕は……正直、大事なリゼルに無理をさせたくなかった。それで、色々と延ばし延ばしにしていたことを、スチュワートに怒られたんだ」

「『加護』を与えた神に……気に入られる必要?」

 そもそも国内に加護を持つ人間が、数人居れば多い方だと言われるような貴重な力なのだ。普通の国民は、加護を持っている人が誰かかすらないままで死んで行く人も多いだろう。

「そうなんだ。神は気難しいし、もし試されるなら、面倒な事を要求されるだろう。だから、リゼルはそれを嫌がるかもしれないと思って……ずっと言えなかった」

「エドワード」

「だって、普通の男なら、こんな事を心配しなくて良いんだ。リゼルが嫌になって、結婚したくないと言い出したら? ……それが怖くて、今まで君に言い出せずに居た。だが、リゼルとすれ違ってしまった時に思ったんだ。君を失うよりも怖いことはないってね」

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