令嬢ランキング、一位になってみせます!
 手を伸ばしたエドワードは私のこめかみの辺りを触り、そこにあったはずの眼鏡を懐かしむように言った。

「リゼルには、ずっと眼鏡を掛けたままで居て欲しかったけど……こうして、いきいきしていて輝いているリゼルを見ていると、それは僕の間違いだったと気がついた……以前は、僕だけが君を可愛いと知っているという良くわからない優越感があったんだ」

「エドワード……」

 そういえばまだ眼鏡をかけていた時に、エドワードにねだられて、たまに外していた事があった。

 けれど、彼はそういう話は一切しなかったし、眼鏡を外した自分を見たことがないので、私にはあれがどういう意味だったのかわからないままだった。

 ……でも、正直に言ってしまうとエドワードに可愛いと思われていて、独り占めしたいと思われていたことを知れて嬉しかった。

 空も飛べる心境と言われれば、そうなのかもしれない。

「これまで、何もかも、すべてが誤解だったんだわ……『令嬢ランキング』になんて、そもそも出なくても良かったのね」

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