令嬢ランキング、一位になってみせます!
 私があの制度に参加したいと思った理由は、結婚の約束を破ったエドワード以上の男性と結婚したいと思ったことだった。

 ……けれど、エドワードと近い将来に結婚する事になるのだから、もう参加し続ける必要もないのかもしれない。

 これから行われる『美貌』の国民人気投票、それに、最終には『品格』の順位結果発表がある。

 もし、今すぐに棄権する事にすれば、もう私は誰にも何にも試されることはない。ほっと安心したような、なんだか残念なような気がした。

「あの……リゼル。せっかく優勝候補とまで言われるようになったというのに、ここで棄権してしまっても良いの? 誰かに……ああして嫌がらせを受けているということは、それは君に勝ち目があるということだよ。リゼル。敵にもならない相手に、嫌がらせをして何になる」

 エドワードは真面目な表情でそう言った。

 彼は私の中にある迷いを、見抜いていたのかもしれない。

 そうよ。これからも参加し続ける必要は、ないのかもしれない。だって、最終的に辿り付きたい目的は達成されたのだから……でも……。

「……棄権したくない。最後まで、やり抜きたい」

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