令嬢ランキング、一位になってみせます!
 これが、今の私の正直な気持ちだった。

 邸の中で編みぐるみを作り続けていたら、私は安全だった。誰にも傷つけられることもないなら、傷つくこともない。

 けれど、『令嬢ランキング』に参加しなければ、私はここまで自分に自信を持てることもなかったと思う。試験の中で自分が持っている実力を示せて、色々な人から褒められて凄く嬉しかった。

 ……何も出来ないと思っていた自分にでも、ここまでの事が出来るのだと……そう思えたから。

「では、僕も協力するよ。ここまで来たなら、どうせなら首位になろう。リゼル」

 エドワードは楽しげにそう言って、私に片目を瞑った。まるで、自分が居ればそれが出来るとでも言いたげに。

「……エドワード?」

「君になら、きっと出来るよ。僕のわがままでこれまでは、可愛いまま閉じ込めたままにしていたけれど、リゼルは元々何でも出来る女の子なんだ。それに、実は僕は少し気にしている事があってね。君が優勝すれば、それが気にならなくなる」

「……何かしら?」

 エドワードが気にしている事がわからない私が首を傾げれば、彼は何度か頷いた。

< 117 / 194 >

この作品をシェア

pagetop