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「そう。神の与えた加護というと、実体のない力が僕を守っているように思えるかもしれないけれど、実際のところはこの雷獣シルヴァンが僕の身を常に守ってくれている。これまでにリゼルも見えなかったように、姿は見せないけどね」

「あの、シルヴァンは……イタチなのよね?」

 私が自分のことを言ったと思ったのか、シルヴァンの可愛らしい小さな顔はニヤッと口角が上がっているように見える。エドワードから『黙っていて』と頼まれたことを忠実に守っているようだ。

 イタチは幼い頃に遊びに行ったグレイグ侯爵領にも居て、その姿は愛らしく可愛らしいけれど野菜などを食い荒らし農民たちを困らせていた。

 けれど、その時に見たイタチは茶色のイタチだった。

「うん。そうだよ。白いイタチは珍しいらしいけど、シルヴァンは僕が子どもの頃に見えた時から、この姿だよ」

「とっても可愛いわ。それに、お話まで出来るなんて……なんだか夢の出来事みたい」

 澄ました愛らしい顔にはピンと張った髭が無数に生えていて、それもまた可愛い。こんな存在が四六時中傍に居てくれるなんて、私に代わって欲しいくらいだ。

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