令嬢ランキング、一位になってみせます!
 編みぐるみは原価が毛糸だけだし、簡単に作れるから良い内職になるのだ。私とキャスティン、それにシスターや手芸の上手な子どもで大量生産するしかない。

「それは良い考えだと思うわ。店に出して誰かに売るよりも、男爵家で買い取った方がお金になるものね……あら」

 仲直りした私とキャスティンが相談していたら、近くに顔を知った貴族令嬢がやって来て扇を開いた。

「あらあら。フォーセット男爵令嬢ではなくて?」

 そこに居たのは、第二王子レヴィンの事が好きなシャーリー様だった。私もレヴィン狙いだと完全に勘違いして敵視しているようで、視線が鋭い。

「……シャーリー様。良い夜ですね。お会い出来て嬉しいです」

 彼女より身分の低い私が軽くカーテシーをすると、シャーリー様は軽く鼻を鳴らして言った。

「……知性は努力でどうにかなっても、美貌は生まれた頃から順位が決まっているものね……ああ。これって、別にフォーセット男爵令嬢のことではなくてよ。変に誤解なさらないで」

「ええ。大丈夫です。誤解なんてしませんわ」

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