令嬢ランキング、一位になってみせます!
 エドワードは以前と同じように頻繁にフォーセット男爵家に出入りしていて、編みぐるみ制作を冷やかしに来ることもままあった。

「やあ。こんにちは。頑張っているね……リゼル。どうしたの? ……なんだか、元気がないようだけど」

 エドワードは周囲に居た人たちに挨拶を済ませて、視線を移した私がいつもと違う様子に気がついたようだった。

「エドワード……あの、編みぐるみのことなんだけど……」

「……うん?」

 何を言い出すのかとエドワードは不思議そうに首を傾げていた。

「私はあれだけでは、足りないような気がするの……編みぐるみは確かに、子どもには喜んで貰えると思うわ。けれど、国民から票を取りに行くと思ったら……」

「ああ……そうだね。今ひとつ、決め手に欠けると?」

 エドワードは何故か、楽しそうに頷いた。

「そうなの。編みぐるみで票を集められたら、それはそれで良いと思うんだけど……やっぱり、心許ないと思ってしまうわ。だって、ライバルは手強いもの」

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