令嬢ランキング、一位になってみせます!
 小さな子どもたちもこぞってそれを拾いに来てくれたけれど、若い女性にも拾われていて、その首に巻かれていた紙を解いて歓声をあげている。

 あのくじには賞の名前と、景品交換所の場所が書かれていて、それを知った人たちは私の山車を追い掛けてくるようになった。私が笑顔で投げると彼らも笑顔になり、喜んで手を振ってくれていた。

 人気投票……というと、おかしいかもしれないけれど、『美貌』の審査も、そういうことなのかもしれない。

 生まれつきどんなに整った顔を持っていても、愛嬌がなければ人に好かれないだろうし、大衆の見る目は厳しいから知恵を絞らなければ人気は出ない。

 産まれ持った美貌だけではいけない、こんな風に自分に投票を呼びかけるのであれば、それだけの努力が必要だということではないだろうか。

 そして、私は花と編みぐるみを合わせて撒いてはいたものの、くじが首に巻かれていると知った人たちが群がり始めた。

 そうなってしまえば、力では大人には敵わない子どもたちには行き届かない。編みぐるみが我も我もと狙う大人に奪われてしまって、子どもが手にする機会が減ってしまった。

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