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「いやいや。興奮して、目が冴えていたみたいだよ。それに、エドワードは今は恋をしているから、眠りたくないんだろう」

「……どうして?」

「起きて見えている現実の方が、夢よりも素敵だからさ」

 私は無言で白いイタチをじっと見つめてしまい、彼は恥ずかしそうに目を逸らした。

「見つめ過ぎだと思うよ」

「ごめんなさい……あまりにも、素敵な事言うから」

 夢の中よりも現実の方が素敵に見えてしまう……? それは、そうかもしれない。私だってエドワードの居ない夢の中よりも、エドワードの居る現実の方が良い。

 シルヴァンは首を傾げてから、何度か頷いていた。

「君はエドワードが『加護』を持っていても、神からの試練に打ち勝つことを望むんだね?」

「ええ。もちろんよ!」

 私はシルヴァンからの質問に、間髪入れずに答えた。もしかしたら、何も知らなかった頃の私なら、尻込みしてしまったかもしれない。

 けれど、今はそうではない。困難があったとしても、立ち向かっていける。難しいと思えることにも挑戦した過去があるからこそだと思う。

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