令嬢ランキング、一位になってみせます!
「だが、こうして見るとすれ違った事で二人とも成長出来て、僕も良かったと思うよ。リゼルは今は何処にも出しても恥ずかしくないくらいに、素敵な貴族令嬢になった。そうだろう?」

「……ありがとう」

 私に嘘をつく必要のない彼に褒められたからこそ、素直に嬉しかった。シルヴァンは満足そうに頷いて、するりと閉まっているはずの窓をすり抜けて帰って行ってしまった。

 別れの挨拶も出来なくて呆気なかったけれど、なんとなく思った……もしかしたら、エドワードが起きたのかもしれない。

 シルヴァンは神が『加護』を与えし人間を守護するのが役目なのだから、それを一番優先することは何の不思議もない。

 私もそろそろ起きて服を着て……さっきの予想を確認するために、久しぶりにグレイグ公爵邸へ遊びに行っても良いかもしれない。




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