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「……あらそう! そういうことね。私。もうちゃんと理解したわ。婚約者に誤解されてしまうと、私が迷惑するから、フォーセット男爵家にはもう来ないで!」

「えっ……リゼル?」

 怒りにまかせて完全に目が据わってしまった私に、エドワードはこれまでに見たこともないくらいに狼狽えていた。

 私は今までそうしなかったのは、ゆりかごのような心地良い場所を壊したくなかったから。

 ……今はもう、壊れてしまった。エドワードの手で。

「今までは私にもエドワードにも、お互いに相手が居なかったから、特に気にすることもなかった。けれど、お忘れかも知れないけれど、私だって未婚で婚約者も居ないのよ。変な噂が立てられて、誤解されてしまうなんて、まっぴらごめんだわ。さっさと、出て行ってちょうだい!」

 生まれてからこの方、こんなにも早口で誰かにまくし立てたことなんてなかった。

 やれば出来るものだなんて、頭の片隅で冷静な私が感心していた。

 こんなにも怒って喋る私を見たこともなかったせいか、エドワードの顔色は一気に真っ青になり、彼は慌てて居るようにも怯えているようにも見えた。

「ちょ」

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