令嬢ランキング、一位になってみせます!
 私だってそう思うし、私以外の誰もが、そう思っているはず。

 ……まざまざと自分が居る立場を思い知り、心の中にはぽっかりと大きな空白が出来ていた。

「王太子に求婚は、無謀だったかもしれない……」

 さっき、エドワードには『令嬢ランキング』にて私が序列一位になって王太子に求婚するとは言ったけれど……流石にそれは、言い過ぎたかしれないもと反省した。

 王太子殿下は要するに次期国王となられる方なので、これまでに『令嬢ランキング』で序列五位以内になろうが、王太子殿下に求婚するような勇気のあるご令嬢は居なかった。

 それに、自分で条件が一番良い結婚相手を選べるとするならば、複数の妻を娶ることの出来る国王ではなくて、自分一人を愛してくれる男性が良いと思ってしまう女性は多いはず。

 自分の力で結婚相手を勝ち取ろうとするような自立した女性であれば、より一層そう思ってしまうのかもしれない

 やがて、外から聞こえてくる微かな喧噪は、もう聞こえなくなり静かな静寂が訪れた。

 慌ただしく去って行くような急用があったようだし、エドワードの馬車が行ってしまったのだろう。

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