令嬢ランキング、一位になってみせます!

05 勝算

 その日。兄スチュワートが帰宅して『エドワードと話したのか』と確認されたので『彼はもうフォーセット男爵家に来ないと思うわ』と伝えると、まるで思わぬ酸っぱいものを食べてしまったかのような妙な表情になっていた。

 けれど、その後はエドワードについては一切触れず、いつも通りの会話をしただけだ。

 てっきり私が期待させるようにはっきりしない態度を取り続けていたエドワードと決別したことを喜んでくれると思っていたのに、変な態度になった兄の気持ちは良くわからない。

 ……まあ、別に良いわ。

 妹の私にとって、エドワードが幼馴染ならば、兄にとっても同じこと。そんな幼馴染があまり邸を訪ねて来る事がなくなると思えば、色々と思うところがあるかもしれない。

 エドワードの気持ちを確かめるようにと、背中を押してくれたことについては兄に感謝をしなくては……無駄な時間を過ごすことなく、これで前を向けるというものだわ。

 そして、私はこれまでに考えたこともなかった新しい挑戦を前にして胸を高鳴らせていた。

「さて……と、これが『令嬢ランキング』案内書ね」

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