令嬢ランキング、一位になってみせます!
 実は『令嬢ランキング』については、開催前には参加する権利を持つ十六から十八歳の貴族令嬢たちに分厚い封書が届く。

 もちろん。今年社交界デビューを果たしていたので、私の元にも届いていた。

 儀礼的な挨拶の下には、参加するならばこの日付までに、城内に設けられた『令嬢ランキング』運営事務局へと届け出をすることと書かれていた。

 慌てて壁に貼ってあった暦を見ると、指定された日付まであと一週間の余裕があるので、安心してホッと息をついた。

 ……良かった。エドワードにあんな風に啖呵を切っていたのに、届け出の締め切りが過ぎていたなんて、あまりに間抜け過ぎるわ。

「届け出は……同封の書類に、自分の署名だけで良いのね……」

 同封の届け出用の書類には、こちらの参加届け出をした場合、国王の名において参加する自由を授けると約束されている。

 つまり、本来ならは父親に結婚相手を決められてしまう弱い立場にある貴族令嬢たちだけど、『令嬢ランキング』に参加する自由は、国王陛下が守ってくださるらしい。

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