令嬢ランキング、一位になってみせます!
 壊れてしまった関係性の二人が、これ以上何か話をすることあるかしら? アイリーン様にも失礼になるし……少なくとも私側には、エドワードともう話すことは何もないわ。

 だから、もう二度とエドワードに会う必要性もないの。

 本日はキャスティンに教えて貰った、例の魔法屋『ガタウリン魔法店』に向かう予定だった。

 視力を回復させる魔法なんて、これまでに聞いたことはなく、それがもし叶うのなら高価な対価を払ったとしても構わないと思っていた。

 私が使えるお金をすべて持って来たけれど、これで足りるかはわからない。魔法屋での通常価格が私にはわからないからだ。

 けれど、信用ある貴族は後払いが基本だし、足りなければお父様にお願いすれば良いわ。

「リゼル様、本日はどちらまで向かいますか?」

 従者に今日の行き先を聞かれたので、私はキャスティンから貰った小さな地図を確認した。

 目的の魔法屋『ガタウリン魔法店』は、大通りから外れた裏通りの路地裏にあるようだった。裏通りは道幅も狭く馬車は入れないし、いつものように護衛代わりに従者を引き連れて向かえば場所柄目立ってしまうかもしれない。

< 45 / 194 >

この作品をシェア

pagetop