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 その後で、魔法使いオズワルドから提示された金額に、私はあまりの驚きに動きを止めてしまった。

 嘘でしょう……このくらいだろうと事前に想像していたよりも、十倍くらい高価なんだけど……?

「……オズワルド。この前に俺が持って来たあの魔導具を売る権利を、彼女の望む魔法の代わりにしてくれないか」

 レヴィンが軽い調子でそう言ったので、固まって居た私はあまりの驚きに口を開けた。

 嘘でしょう。この信じられない金額をレヴィンが、私の代わりに支払ってくれるということ?

「別に良いが、お前はそれで良いのか?」

 オズワルドはレヴィンからの申し出に、驚いているようだった。驚くはずよ。私だって、同じように驚いているもの。

「良いよ良いよ。俺は自慢ではないが、金なら溢れるほど持っているからね。かよわい女の子が困っている事を助けられるのなら、使われることのない金だって本望だろう」

 軽い調子で手を振って、この程度なんでもないと言わんばかりだった。

「レヴィン、あのっ……それは、遠慮します」

 正直に言ってしまうと、レヴィンの申し出はすごく助かる。

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