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 だって、幼馴染で誰よりも理解してくれているエドワードと結婚するのなら、別に外見なんて磨かなくても良い。社交的な事だって、優秀な彼が代わりにしてくれるだろうと、どこかで慢心していたからだ。

 幼い頃とは違ってエドワードはあまり私のことを可愛いとか、好きだとか、そういう甘い言葉は使わなくなっていた。

 エドワードが結婚の話を出さなかったり、恋愛めいた話を出さないことを、これまでに少しも不安に思わなかったかと言われたら嘘になってしまう。

 人気者なグレイグ公爵令息エドワードの話は、立場上、どうしても出席しなければいけないお茶会でも良く聞いた。

 エドワードには幼馴染である私と結婚の予定があるという話だって、誰も知らなかった。私はエドワードには、あの時の約束をはっきりと確認する勇気も出せずに、彼はいつ求婚してくるのだろうとただぼんやり期待していた。

 だって、別に言葉を使わずとも、幼馴染でお互いのことをよく知る私たちの気持ちは確かに通じ合っているだろうし、将来には何の不安も抱かなかった。

――――兄スチュワートから、エドワードが求婚されたという話を聞くまでは。








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