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 それって、失恋した乙女の傷に塩を塗るような行為であることを、エドワードは知らないのかもしれない。

 また一歩近付いて来たエドワードは私を見て、片手で口を覆った。

「リゼル。眼鏡は……? それに、このドレス……」

 外見の変化に信じられないと言わんばかりだけど、私だって一応貴族令嬢でお洒落をするのよ。

 ……貴方には関係ないでしょと、再度突っぱねたかった。けれど、こんなにもひと目のある場所で、目立つ存在のエドワードを無視してしまう訳にはいかない。

 軽く息をついて、エドワードの質問に答えた。

「ええ。この前に、魔法屋で、視力を良くして貰ったの。このドレスは」

 言い掛けた私の言葉を遮って、エドワードは血相を変えて言った。

「魔法屋……? とんでもない金額をふっかけられると、聞いた事がある。それは、大丈夫だったのか?」

 心配そうに言ったエドワードに対し、私は彼に頷いて安心させるように微笑んだ。

「大丈夫よ。ある人にお金を借りているけれど、ちゃんと返すわ」

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