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「……なんだか、短い間に私には急に遠い存在になってしまったわ。リゼル。貴女って外見に、全く気を使わなかったもの。元が良いと少し意識を変えるだけで、こんなにも美しくなってしまうものなのね……寂しくなってしまうわ」

「キャスティン?」

 顔を曇らせたキャスティンは何が言いたいのだろうと、私は眉を寄せてしまった。

 友人ならばこうして私が上手くいっていることを喜んでくれると思ったのに、まるで努力しない前の私の方が良かったと言われているような気がして……必死の努力が無駄だと言われているような、嫌な気分になってしまった。

「なんだか、人が変わってしまったみたい……リゼルが、近寄りがたく思えるわ」

 現在、キャスティンの着ているドレスは洗練されているとは言い難く、私の着用しているドレスは大人っぽくシンプルなドレスだった。

「外見が変わったことを……悔しく思うなら、キャスティンだって、努力してみたら良いのではないかしら」

「リゼル。それは……」

 私の努力を非難されたように思えて、つんけんした口調になり、キャスティンの顔色がサッと変わって、あ……いけないと思った。

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