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 そうなると、周囲の視線も気になってしまう。私も知っているように、エドワードは城の中でも特に目立つ存在だった。

 見ない振り聞いていない振りをして、誰もがエドワードを気にしている。単なる自意識過剰という訳でもなく、ただそんな気がしていた。

「リゼル……あの」

 何かを言いづらそうにして向けられる視線、私はなるべく彼と目を合わせないようにしてスカートの裾を持って礼をした。

「助けていただきまして、ありがとうございます。グレイグ様」

 わかりやすい他人行儀な態度に傷ついた表情を浮かべたエドワードは、小さく息をついた。

「リゼル。ごめん。悪かった……」

「グレイグ様。私に謝罪される事なんて、何もないと思いますわ」

 私はそう言うと、立ち尽くすエドワードの隣をすり抜けて歩き出した。城の中は彼の職場で、私が発表を見に来る事だってわかっていたから来たのだろう。

 子どものような態度だと責められたとしても……もう話したくないし、何も聞きたくない。

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