令嬢ランキング、一位になってみせます!
 自分の目的のために外見を変えて少しでも綺麗になろうとしている私は、以前とは考え方も大きく変わってしまっていることに自覚はあった。

 もし、キャスティンがそれを寂しく思うのなら、彼女に寄り添って言葉を考えるべきだった。

 このところ、外見に対する意識が変わったことを会う人皆に褒められていて『知性』の試験でも、自分の目標としていた順位を取ることが出来た。

 褒められることに慣れていなくて舞い上がってしまい、良い気になっていなかったかと言うと、それは嘘をつくことになってしまう。

 キャスティンは私がどうしようもない引きこもりだったとしても、いつも優しく接してくれた言うのに。

 私の部屋には出会った頃のキャスティンと共に作った、大きなクマの編みぐるみが飾られていた。それを見つめて彼女との思い出を考えれば、涙が止まらなくなってしまった。

 結婚すると思い込んでいたエドワードに失恋してしまって以来、私は少々おかしい。感情の振れ幅が、前と比べて、大きくなりすぎてしまった。

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