令嬢ランキング、一位になってみせます!
 それまでに決まっていたと思っていた未来が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちてしまって、まるでそれに反動が出るかのように、次から次へと湧いて出るやる気は満ち溢れんばかりだった。

 ううん……そうしてがむしゃらに次にすべき事を考えていると、エドワードの事を考えなくて済むから楽だった。

 エドワードが私とは別な女性と結婚する事は、泣いて叫んだところで、もうどうしようもない事実なのだし……別な何かに夢中になって、すべてを忘れてしまうしかなかった。


◇◆◇


「……リゼル」

「あの、何かしら。お兄様」

 朝食の折り、兄に名前を呼ばれたので私はカトラリーを置いて、白いナプキンで軽く口を拭った。

 もし、ここで聞きたくない情報を聞かされるくらいなら、今すぐに席を立てるように準備をしていた。

 それを察しているのかどうなのか、ズレていた眼鏡を直した兄スチュワートは軽く咳払いをして、慎重な口調で切り出した。

「何やら『知性』の試験で一位だったと聞いたが。よくやったな」

「……ええ。お兄様も、知っていらしたのね」

 褒めてくれるなんて意外だった。

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