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16 勇気

「ああ……おかえり。リゼル」

「あら。お兄様。ただいま帰りました」

 私がフォーセット男爵家にまで帰り着くと、玄関ホールにまるで待ち構えていたかのように兄スチュワートが顔を出したので、私は常ならぬ兄の行動に不思議に思いながらも挨拶を返した。

「今夜の夜会は、どうだった?」

 この前に『品格』の試験内容を伝えたので、何か粗相はしなかったのかと、兄は心配してくれたのかもしれない。

「……ええ。今夜は参加必須でしたので、参加者の皆様にお会いしました。他は特に何もなかったですわ。ああ。何人かお誘いを受けたので、ダンスをしましたけれど」

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