令嬢ランキング、一位になってみせます!
 だからこそ、自らの条件が悪かったとしても、そこからの逆転を狙って挑戦したいと思う貴族令嬢は多かった。

「……さあな。どうしてだろうな。お前が本人に、直接聞いたらどうだ? 長い時間を共にした幼馴染なんだから。少しでもあいつに情が残っているのなら、話くらい聞いてやっても良いだろう」

 これまでエドワード本人、兄スチュワートが何かを何度も言いかけていたのを、敢えて無視していたのは私だった。

 ……やめて。あり得ない。そんなはずはない……エドワードが、アイリーン様より、私を選ぶなんて、そんな事。

 そんなことなんて、ある訳がないんだから。

「あの……お兄様。一体、何が言いたいの?」

 私がおそるおそるそう聞くと、兄は大きくため息をついて答えた。

「もう僕もいい加減に、嫌になっているんだ。そろそろ、エドワードから話を聞いてやってくれ。お前たち二人の間で、板挟みになっている僕の気持ちになってくれないか」

 そう言い放つと自分の役目はもう終えたとばかりに、兄は音を立てて階段を上って二階へと進んだ。

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