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 兄スチュワートはそんな私に対しあまり良い顔はしなかったけれど、両親は私と同じように、エドワードと結婚するのだろうと考えていた節があった。

 あの時に……アイリーン様と私は比較にもならないと言ったのは、他でもないエドワードだった。

 もし、私と結婚するから断ったと言ってくれたら、何も思わなかったはず。こんなことにもなってないだろう。

 ……けれど、兄の会話を思い出すと今夜私が参加必須の夜会の事を、エドワードへと伝えたのは、兄スチュワートだろう。

 私が出席するとわかっていたから、エドワードは来ていたのかもしれない。

 単なる事実として今夜の夜会でのエドワードはアイリーン様とは、踊っていなかった。他の四人は、パートナーと踊っていたのに。

 私も見たくない事実を真っ直ぐに見つめなければならない時が、来ているのかもしれない。それが自分の恐れているものだったとしても、乗り越えていかないと前には進めない。

 それに、エドワードとのことでモヤモヤした気持ちが少しでも残っているならば、彼ではない他の誰かと結婚するのなら、彼への未練を解消しておくべきだった。

 勇気を出して、私だって、一歩踏み出すべきだ。

 ……エドワードだって、きっとこれまでに何度も、私に対してそうしてくれていたのだろうから。




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