令嬢ランキング、一位になってみせます!
17 罠
兄スチュワートはあれ以来、私にエドワードの話を決してしようとはせずに『令嬢ランキング』について、応援するような言葉を優しく掛けてくれるだけになった。
私自身だって、これはエドワード本人に聞くべき内容だろうと考えていたし、私たち兄妹は互いに敢えてその話題を避けていた。
「……ああ。今夜も例の、参加必須の夜会でもあるのか?」
ある日。朝食を食べていた時に馬車の手配を執事に頼んでいたら、お兄様に質問されて、私は何気なく頷いた。
「ええ。今夜は参加者へ先んじて伝えられている服装規定(ドレスコード)もあるし、本格的な『品格』の試験のはじまりの舞台として、試験官が来ているのかもしれないわ」
兄スチュワートは私が夜会に行く事を、エドワードに伝えるだろうと思った。
けれど、私もそれで良いと思った。