隣の席の悪魔【旧版】
◇
帰り道。
いつもの別れ道。
止まる。
でも。
今日は、
何も言えない。
その時。
空くんがぽつり。
「……星野」
「なに」
空くんが、
小さく息を吐く。
そして。
「もし離れても、
走れよ」
え。
私は瞬きをする。
空くんは前を向いたまま。
「お前、
体力すぐ落ちるから」
……なにそれ。
いつも通りみたいな言い方。
なのに。
なんでこんな苦しいんだろ。
私は笑おうとした。
でも。
ちょっと失敗した。
「……空くんも」
「ん」
「ちゃんと走ってよね」
沈黙。
風。
夕焼け。
そして。
空くんが小さく笑った。
「……気が向いたら」
あ。
またそれ。
私は俯いたまま、
小さく笑う。
でも。
胸の奥は。
ずっと痛かった。
帰り道。
いつもの別れ道。
止まる。
でも。
今日は、
何も言えない。
その時。
空くんがぽつり。
「……星野」
「なに」
空くんが、
小さく息を吐く。
そして。
「もし離れても、
走れよ」
え。
私は瞬きをする。
空くんは前を向いたまま。
「お前、
体力すぐ落ちるから」
……なにそれ。
いつも通りみたいな言い方。
なのに。
なんでこんな苦しいんだろ。
私は笑おうとした。
でも。
ちょっと失敗した。
「……空くんも」
「ん」
「ちゃんと走ってよね」
沈黙。
風。
夕焼け。
そして。
空くんが小さく笑った。
「……気が向いたら」
あ。
またそれ。
私は俯いたまま、
小さく笑う。
でも。
胸の奥は。
ずっと痛かった。