隣の席の悪魔【旧版】
◇
夜。
駅前。
提灯の灯り。
屋台の匂い。
夏祭りの日の空気って、
なんでこんなに特別なんだろ。
「つむぎ、
浴衣かわいー!」
待ち合わせ場所。
女子たちが、
一気に声を上げる。
「えへへ、
ほんと!?」
私は嬉しくなって、
浴衣の袖をふわっと持ち上げた。
「帯頑張ったんだよねー!」
「似合ってる!」
「かわいい!」
「嬉しいー!」
そのまま、
私はくるっと振り向いて、
空くんを見る。
「空くん、どう?」
わざとらしく、
首を傾げる。
すると。
空くん。
少しだけ、
固まった。
しかも。
珍しく、
言葉が出てこない。
そのあと。
視線を逸らしたまま、
ぽつり。
「……遅い」
「えー!?
感想、それ!?」
私は思わず叫ぶ。
すると。
後ろで葛西くんが吹き出した。
「絞り出して、それ」
「うるさい」
空くんの耳は、
ちょっと赤い。
夜。
駅前。
提灯の灯り。
屋台の匂い。
夏祭りの日の空気って、
なんでこんなに特別なんだろ。
「つむぎ、
浴衣かわいー!」
待ち合わせ場所。
女子たちが、
一気に声を上げる。
「えへへ、
ほんと!?」
私は嬉しくなって、
浴衣の袖をふわっと持ち上げた。
「帯頑張ったんだよねー!」
「似合ってる!」
「かわいい!」
「嬉しいー!」
そのまま、
私はくるっと振り向いて、
空くんを見る。
「空くん、どう?」
わざとらしく、
首を傾げる。
すると。
空くん。
少しだけ、
固まった。
しかも。
珍しく、
言葉が出てこない。
そのあと。
視線を逸らしたまま、
ぽつり。
「……遅い」
「えー!?
感想、それ!?」
私は思わず叫ぶ。
すると。
後ろで葛西くんが吹き出した。
「絞り出して、それ」
「うるさい」
空くんの耳は、
ちょっと赤い。