隣の席の悪魔【旧版】


……取れない。

「なんで!?」

「雑」

空くん、
後ろから見下ろしてる。

「空くんやって!」

「嫌」

「なんで!」

「お前絶対すぐ割る」

「割らないもん!!」

もう一度、挑戦する。

「あーっもう!
取れない!」

みんなが、
肩を震わせて笑ってる。

「つむぎ
壊滅的」

「うるさい!!」

その時。

私の手から、
こよりが取られた。

「え」

空くんが、
隣にしゃがみ込む。

あれ。

なんか、
デジャブ。

そして。

ぽいっ。

一発で成功した空くんに、
おーっ、とみんなが拍手する。

「え、
すご!!」

私は思わず目を丸くした。

その時。

空くんが、
赤いヨーヨーをこっちへ差し出す。

「ほら」

「え、くれるの!?」

「いらない」

「やったーー!!」

私は嬉しくなって、
ぶんぶん振り回す。

「見て空くん!」

「子ども」

「かわいいでしょ!」

「うるさい」

でも。

空くん、
ちょっと笑ってる。
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