隣の席の悪魔【旧版】
◇
夜道。
提灯の灯り。
遠くで、
花火の音が響く。
どーん。
空が光る。
私は小さく呟いた。
「……花火、
見れなくてごめん」
すると。
空くんが、
少しだけ首を傾ける。
「別に」
短い声。
そして。
ぽつり。
「また来ればいいだろ」
その瞬間。
胸が、
ぎゅってなる。
……来年。
空くん、
ここにいないじゃん。
遠くの高校に、
行くんでしょう?
私は何も言わずに、
空くんの背中へ、
少しだけ顔を埋めた。
その時。
空くんが、
続ける。
「ヨーヨー、
また取ってやるし」
私は思わず小さく笑った。
「……また割っちゃうかも」
すると。
空くんが、
少しだけ黙った。
そのあと。
「……今度は」
少しだけ間を置いて。
「俺が気をつけとく」
夜道。
花火の音。
空くんの言葉だけが、
やけに近く聞こえた。
私は何も言えなかった。
その代わり。
空くんの背中へ、
ぎゅっとしがみつく。
遠くで、
また花火が開く。
夜風。
祭囃子。
あったかい背中。
「……夏、
終わらなきゃいいのに」
その瞬間。
空くんの背中へ回った手に、
少しだけ力が込められた。
遠くで、
また花火が開く。
私はもう一度、
空くんの背中へ、
ぎゅっとしがみついた。
夜道。
提灯の灯り。
遠くで、
花火の音が響く。
どーん。
空が光る。
私は小さく呟いた。
「……花火、
見れなくてごめん」
すると。
空くんが、
少しだけ首を傾ける。
「別に」
短い声。
そして。
ぽつり。
「また来ればいいだろ」
その瞬間。
胸が、
ぎゅってなる。
……来年。
空くん、
ここにいないじゃん。
遠くの高校に、
行くんでしょう?
私は何も言わずに、
空くんの背中へ、
少しだけ顔を埋めた。
その時。
空くんが、
続ける。
「ヨーヨー、
また取ってやるし」
私は思わず小さく笑った。
「……また割っちゃうかも」
すると。
空くんが、
少しだけ黙った。
そのあと。
「……今度は」
少しだけ間を置いて。
「俺が気をつけとく」
夜道。
花火の音。
空くんの言葉だけが、
やけに近く聞こえた。
私は何も言えなかった。
その代わり。
空くんの背中へ、
ぎゅっとしがみつく。
遠くで、
また花火が開く。
夜風。
祭囃子。
あったかい背中。
「……夏、
終わらなきゃいいのに」
その瞬間。
空くんの背中へ回った手に、
少しだけ力が込められた。
遠くで、
また花火が開く。
私はもう一度、
空くんの背中へ、
ぎゅっとしがみついた。