隣の席の悪魔【旧版】
◇ 空 side ◇

ほんと。

ペース狂う。

静かに過ごせる方が、
いいに決まってる。

そう思ってるはずなのに。

帰り際。

廊下に響いた、
どでかい声。

『空くーーーーーーん!!!』

『また明日!!!』

思わず、
足が止まった。

窓から吹き込む春の風が、
少し気持ちよかった。

あの“隣の席の悪魔”に
振り回されるのはごめんだ。

でも。

これでもかと背伸びして、
手を振るあいつを見て。

少しくらい、
この騒がしさも悪くないって。

そう思った。

……うるさいけど。
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