隣の席の悪魔【旧版】


別れ道。

いつもの場所。

止まる。

空くんが言う。

「じゃ」

いつも通り。

でも。

明日は受験。

私は思わず制服を握る。

その時。

空くんが、
ぽつり。

「……終わったら走るぞ」

え。

私は顔を上げる。

空くんは、
少しだけ目を細めてる。

「受験終わったら」

胸が、
ぎゅってなった。

私は思わず笑った。

「うん!」

空くんの言葉。

冷たい夜の風。

私はもう一度、
左手の腕時計を見た。

秒針は、
静かに前へ進んでいた。
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