隣の席の悪魔【旧版】
◇
二周目。
空は、
少し赤くなり始めていた。
入道雲の端っこが、
夕日に染まってる。
風。
汗。
息。
全部ぐちゃぐちゃなのに。
なんか。
笑ってしまう。
「はっ……
待って……
しんど……」
「無理するから」
空くん、
普通に走ってる。
なんなのこの人。
「だから……
一周って言ったのにー……」
すると。
空くんが、
少しだけ速度を落とした。
「……ほら」
「え?」
「合わせる」
一歩先を走っていた空くんが、
私の隣に並ぶ。
小さい。
でも、
歩幅は大きい。
意地悪。
優しい。
変な感じ。
まだ出会って少しなのに。
昔から知ってるみたいだった。
「空くん」
「なに」
「また走ろうよ」
空くんは、
少しだけ黙る。
そして。
前を向いたまま言った。
「……気が向いたら」
二周目。
空は、
少し赤くなり始めていた。
入道雲の端っこが、
夕日に染まってる。
風。
汗。
息。
全部ぐちゃぐちゃなのに。
なんか。
笑ってしまう。
「はっ……
待って……
しんど……」
「無理するから」
空くん、
普通に走ってる。
なんなのこの人。
「だから……
一周って言ったのにー……」
すると。
空くんが、
少しだけ速度を落とした。
「……ほら」
「え?」
「合わせる」
一歩先を走っていた空くんが、
私の隣に並ぶ。
小さい。
でも、
歩幅は大きい。
意地悪。
優しい。
変な感じ。
まだ出会って少しなのに。
昔から知ってるみたいだった。
「空くん」
「なに」
「また走ろうよ」
空くんは、
少しだけ黙る。
そして。
前を向いたまま言った。
「……気が向いたら」