隣の席の悪魔【旧版】


翌日。

放課後。

窓の外には、
夏みたいな入道雲。

昼の熱が、
まだ少し廊下に残っていた。

「空くーーーん!!」

帰ろうとしていた空くんの前に、
私は立ちはだかった。

「走るよ!!!」

「……は?」

「昨日約束した」

「してない」

「した!」

「してない」

「したってば!」

数秒の沈黙。

空くんは、
小さくため息をつく。

「……10分だけ」

ぽつり。

……よしっ。

「やったーー!!!」

私は思わずガッツポーズした。

「声でか」

空くんは、
やれやれって顔で靴を履き替えてる。

でも。

私、知ってるもん。

空くんが、
今日もちゃんとジャージを持ってきてること。
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