隣の席の悪魔【旧版】
◇
結果。
空くん。
普通に一位だった。
「なんかさぁ」
私はスポーツドリンクを飲みながら、
むすっと口を尖らせる。
「苦しい時に、
私の応援思い出して頑張る、
みたいなのは?」
「なに?」
「はぁ。
こっちの話」
応援で元気づけられたの、
私だけってのがムカつく。
その時。
空くんが、
ぽつりと言った。
「……走っといて、
よかったよ」
「え?」
私は顔を上げる。
空くん。
少しだけ笑ってる。
汗。
風。
入道雲。
もう九月なのに、
夏みたいに真っ青な空。
――ああ。
たぶん今日のこと、
私、ずっと覚えてる。
結果。
空くん。
普通に一位だった。
「なんかさぁ」
私はスポーツドリンクを飲みながら、
むすっと口を尖らせる。
「苦しい時に、
私の応援思い出して頑張る、
みたいなのは?」
「なに?」
「はぁ。
こっちの話」
応援で元気づけられたの、
私だけってのがムカつく。
その時。
空くんが、
ぽつりと言った。
「……走っといて、
よかったよ」
「え?」
私は顔を上げる。
空くん。
少しだけ笑ってる。
汗。
風。
入道雲。
もう九月なのに、
夏みたいに真っ青な空。
――ああ。
たぶん今日のこと、
私、ずっと覚えてる。