隣の席の悪魔【旧版】
◇
帰り道。
空はもう、
少し暗い。
街灯が、
ぽつぽつ光り始めている。
私は空を見上げながら歩く。
「秋ってさ」
「ん」
「なんか寂しくない?」
空くんは、
ちらっと私を見て答える。
「なんで」
「夕方早いし」
私は笑った。
「夏が終わるって感じする」
沈黙。
風。
金木犀の匂い。
その時。
空くんが、
ぽつりと言った。
「……でも嫌いじゃない」
え。
私は思わず隣を見る。
空くんは、
前を向いたまま。
「静かだから」
……ああ。
なんか、
空くんっぽい。
「空くんって、
ほんと静かなの好きだよね」
「お前がうるさいだけ」
「もう!」
私は思わず、
空くんの背中を押した。
すると。
「はは」
また、
空くんが笑った。
風は涼しくて。
やっぱり、
少し寂しい季節だけど。
胸の奥は、
ほんの少しだけ、
あったかかった。
帰り道。
空はもう、
少し暗い。
街灯が、
ぽつぽつ光り始めている。
私は空を見上げながら歩く。
「秋ってさ」
「ん」
「なんか寂しくない?」
空くんは、
ちらっと私を見て答える。
「なんで」
「夕方早いし」
私は笑った。
「夏が終わるって感じする」
沈黙。
風。
金木犀の匂い。
その時。
空くんが、
ぽつりと言った。
「……でも嫌いじゃない」
え。
私は思わず隣を見る。
空くんは、
前を向いたまま。
「静かだから」
……ああ。
なんか、
空くんっぽい。
「空くんって、
ほんと静かなの好きだよね」
「お前がうるさいだけ」
「もう!」
私は思わず、
空くんの背中を押した。
すると。
「はは」
また、
空くんが笑った。
風は涼しくて。
やっぱり、
少し寂しい季節だけど。
胸の奥は、
ほんの少しだけ、
あったかかった。