隣の席の悪魔【旧版】
◇
先生の話が終わった瞬間、
ちょうどチャイムが鳴った。
キーンコーンカーンコーン。
待ってました、
休み時間!!!
私は勢いよく立ち上がる。
椅子がガタンッと鳴って、
近くの子が少しびっくりしてたけど、
今は気にしない。
こっちが大事。
私は空くんの机を、
ばんっと叩いた。
「空くーーーん!!!」
思ったより声が出て、
数人がこっちを見る。
でも。
気にしない。
「謝ってーー!!!」
空くんが、
ゆっくり顔を上げる。
めんどくさそう。
「……は?」
「“あほしの”って言った!」
「言ってない」
「言った!」
「証拠は?」
……ぐ。
「顔に書いてあった!」
「意味が分からない」
「とにかく謝って!」
空くんはまた目を細める。
「……いや」
少しだけ。
ほんの少しだけ、
空くんの口角が上がる。
ムカつく。
ムカつくけど。
ちょっと可愛い。
「空くんってさ」
「なに」
「可愛い顔して、
結構意地悪なんだね」
ぴたり。
空くんの動きが止まる。
「……“可愛い”って言葉、
腹立つ」
「なんでー?」
「チビ扱いされてる気分」
私は思わず笑った。
「やっぱり!!
空くんも気にしてるんじゃん!」
「……おい」
少し低くなる声。
でも。
楽しい。
楽しいじゃん!
すっごい楽しいじゃん!
その時。
ガタン。
誰かが空くんの机に腕を置いた。
「どんぐりの背くらべ、
してんの?」
明るい声。
振り向く。
……デカい。
でっっっかい。
ノッポ。
首痛いんですけど。
「誰?」
「葛西浩太。
よろしく、チビ。
同小のやつから聞いた」
「はぁあ!?
誰がチビよ!!」
すると。
空くんが、
ぽつりと口を開いた。
「こいつと俺、
一緒にしないで」
「え?」
「脳みそが違う。
こいつ、馬鹿だから」
「はぁぁぁ!?」
空くん。
それは戦争です。
先生の話が終わった瞬間、
ちょうどチャイムが鳴った。
キーンコーンカーンコーン。
待ってました、
休み時間!!!
私は勢いよく立ち上がる。
椅子がガタンッと鳴って、
近くの子が少しびっくりしてたけど、
今は気にしない。
こっちが大事。
私は空くんの机を、
ばんっと叩いた。
「空くーーーん!!!」
思ったより声が出て、
数人がこっちを見る。
でも。
気にしない。
「謝ってーー!!!」
空くんが、
ゆっくり顔を上げる。
めんどくさそう。
「……は?」
「“あほしの”って言った!」
「言ってない」
「言った!」
「証拠は?」
……ぐ。
「顔に書いてあった!」
「意味が分からない」
「とにかく謝って!」
空くんはまた目を細める。
「……いや」
少しだけ。
ほんの少しだけ、
空くんの口角が上がる。
ムカつく。
ムカつくけど。
ちょっと可愛い。
「空くんってさ」
「なに」
「可愛い顔して、
結構意地悪なんだね」
ぴたり。
空くんの動きが止まる。
「……“可愛い”って言葉、
腹立つ」
「なんでー?」
「チビ扱いされてる気分」
私は思わず笑った。
「やっぱり!!
空くんも気にしてるんじゃん!」
「……おい」
少し低くなる声。
でも。
楽しい。
楽しいじゃん!
すっごい楽しいじゃん!
その時。
ガタン。
誰かが空くんの机に腕を置いた。
「どんぐりの背くらべ、
してんの?」
明るい声。
振り向く。
……デカい。
でっっっかい。
ノッポ。
首痛いんですけど。
「誰?」
「葛西浩太。
よろしく、チビ。
同小のやつから聞いた」
「はぁあ!?
誰がチビよ!!」
すると。
空くんが、
ぽつりと口を開いた。
「こいつと俺、
一緒にしないで」
「え?」
「脳みそが違う。
こいつ、馬鹿だから」
「はぁぁぁ!?」
空くん。
それは戦争です。