隣の席の悪魔【旧版】

低身長同盟

春。

窓の外から入る風は、
少しだけ暖かかった。

でも。

体育館はまだ寒い。

そのせいで。

「さむ……」

私は半袖の腕をさすった。

その瞬間。

後ろから、
低い声。

「気合い入ってるな」

振り向く。

空くん。

ジャージ姿。

私は一気に顔をしかめた。

「違うの!!
ジャージ忘れたの!!」

すると。

空くんが、
呆れたみたいに笑う。

「バカ」

「うるさい!」

私はむっと頬を膨らませながら、
体育館へ向かった。
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