隣の席の悪魔【旧版】


閉館時間を知らせるチャイムが、
小さく図書室に響く。

窓の外。

入道雲。

オレンジ色の空。

私はジャージを畳みながら、
小さく笑った。

「空くん」

「なに」

「やっぱ図書室好きかも」

空くんは、
少しだけ目を細める。

そして。

ぽつり。

「……うるさいのに?」

「うるさいって言うな!!」

「はは」

また、
少し笑った。

西日が。

静かな図書室を、
ゆっくりオレンジ色に染めていく。
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