試してみない?私と一緒に

第11話 簡素な部屋

乾いた風が吹く季節。茶色い枯葉は住宅街のコンクリートの上をひらひらと回転しながら舞う。そんな景色を窓辺に私達はベッドで裸になっていた。唇の更に奥へ舌を絡ませて股の近くをゆっくり触る。当然、私の胸も触られる。先をこねくり回すように。舌から唇を離して向かい合わせに見つめる。
「ハァ、ハァ、ハァ、やるじゃん。結構、上手く、なったんじゃない?舞。」
「ハァ、ハァ、そう?全然、必死なだけだよ。ふあっ!」
右耳を小さな指で撫でられる。顔が近づく。
「ふふ。舞は弱点多くてやりがいあるわ。」
「そんな、こと、ないっ。んっ。」
耳から冷たいものが感じる。舌を投入してきた。
「意地張っちゃって、この。」
「んっ!」
ネロっとした液を耳に擦りつけた後は指を私の股に触れ始めた。
「さあ、本番開始よ。」
更に中へと入れられて悶えて悶えて昇天した。
しばらくしてベッドで2人仰向けに手を繋ぎながら横たわる。
「ねえマイきゅん。」
いつもの名前の呼び方になった。やっぱり行為中の愛は真剣に興奮していたんだ。
「あーしらが付き合っているっていう証明欲しくない?」
「……確かに。欲しい。」
仰向けから横になってこちらの目を合わせていく。
「だよね。だったら写真にしない?」
「写真かあ。どこかすごい場所に行く感じ?」
「ちゃうちゃう。もっと身近な。」
「スマホで部屋で?」
「それだと特別感ない。」
「じゃあ一体」
「プリクラ。」
「プリクラってあのゲームセンターにある?」
「そう。明日学校休みだから近くの大型モールに行って一緒に撮っていかない?」
「良いけど。どうしてプリクラ?」
「別に?良いじゃん。恋人なら2人切りの世界で楽しんでこそでしょ?」
「はあ、まあ。」
多分何かを企んでいるに違いない。もちろん、私の為に気遣ってくれているのも間違いない。今時の中学生とは思えないくらい簡素な私の部屋を見れば、ね。壁に何も貼らずに掛けられず。机の上には埃だらけの学校の教材とスマホだけ。初めて愛が私の部屋に来た時、驚いていた。無論、愛の高級部屋なので特殊だったが、元々人脈の多い愛は色んな部屋を見てきている。だから驚いたのだと思う。
「それじゃ、明日は9時集合ね?マイきゅん。」
「うん。」
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