試してみない?私と一緒に
第2話 母音
まさかの共通点に意気投合したのか、金髪ちゃんは否応なく話しかけてきた。
「なんの!?好きな種類は!?アニメ観た!?あそこ泣いちゃったよね!?やっぱり緑色だよね!?」
近くの公園へ行き、ベンチに2人横に座りながら、金髪ちゃんは寄って問いてきた。
「いや、あの、その、えーと。」
「あっ、ごめんごめん。つい熱くなっちゃった。」
「ははは。」
まつ毛が長い。甘い香水の香りもする。
「いやー、それにしても驚いたわあ。まさか同じ年でグネグネスライムを好む者がこの地区にいたなんてさー。」
「た、確かに。子ども向けのアニメだからね。」
緊張する。嬉しさよりも知らない人と話すことの方が緊張する。組んだ手の平から汗が吹き出している。
「まあね。みんな味わい深さってもんを知らないのよ。流行りのアニメに乗って何が楽しいんだか。それなら一緒に遊園地で遊んだり勉強しろっつの!」
見た目とは裏腹にまともな意見がかえってきてビックリする。
「そ、そうだね。一緒に……ね。」
じっと顔を見つめられる。
「あなた、いや、あんた、学校行ってないでしょ?」
「え!なんでわかったの!?」
「わかるわよ。部活やってなくとも15時半に同い年らしき部屋着女を見かけたら一目瞭然よ。」
「うっ、……はい。」
鋭い言葉に私の胸はちょっぴり傷付きました。
「まあ、それでも外に出ているんだから偉いわ。」
「ど、どーも。」
今度は胸が温かくなりました。
「名前は?」
「名前?」
「名前、教えてよ?あーしは川中愛。あんたは?」
「私は、佐藤舞、です。」
「ふーん。愛と舞。母音が同じね。」
「ぼいん?」
「あー、母音というのはね?って!そこは胸を出して"ボイーン"でしょうが!!」
「は?」
「は?」
沈黙が風と共に流れる。途端に愛は下へ項垂れる。
「なんの!?好きな種類は!?アニメ観た!?あそこ泣いちゃったよね!?やっぱり緑色だよね!?」
近くの公園へ行き、ベンチに2人横に座りながら、金髪ちゃんは寄って問いてきた。
「いや、あの、その、えーと。」
「あっ、ごめんごめん。つい熱くなっちゃった。」
「ははは。」
まつ毛が長い。甘い香水の香りもする。
「いやー、それにしても驚いたわあ。まさか同じ年でグネグネスライムを好む者がこの地区にいたなんてさー。」
「た、確かに。子ども向けのアニメだからね。」
緊張する。嬉しさよりも知らない人と話すことの方が緊張する。組んだ手の平から汗が吹き出している。
「まあね。みんな味わい深さってもんを知らないのよ。流行りのアニメに乗って何が楽しいんだか。それなら一緒に遊園地で遊んだり勉強しろっつの!」
見た目とは裏腹にまともな意見がかえってきてビックリする。
「そ、そうだね。一緒に……ね。」
じっと顔を見つめられる。
「あなた、いや、あんた、学校行ってないでしょ?」
「え!なんでわかったの!?」
「わかるわよ。部活やってなくとも15時半に同い年らしき部屋着女を見かけたら一目瞭然よ。」
「うっ、……はい。」
鋭い言葉に私の胸はちょっぴり傷付きました。
「まあ、それでも外に出ているんだから偉いわ。」
「ど、どーも。」
今度は胸が温かくなりました。
「名前は?」
「名前?」
「名前、教えてよ?あーしは川中愛。あんたは?」
「私は、佐藤舞、です。」
「ふーん。愛と舞。母音が同じね。」
「ぼいん?」
「あー、母音というのはね?って!そこは胸を出して"ボイーン"でしょうが!!」
「は?」
「は?」
沈黙が風と共に流れる。途端に愛は下へ項垂れる。