期間限定カノジョはお断りです!
その時。

「白石」

「……へ?」

名前を呼ばれた。

しかも、一ノ瀬に。

教室が一瞬静かになる。

「ちょっと来て」

「なんで?」

「話ある」

嫌な予感しかしない。

「ここじゃダメ?」

「ダメ」

即答だった。

周囲の視線が一気に集まる。

「え、何!?」

「白石さん!?」

「まさか告白!?」

違う違う違う。

私は心の中で全力否定しながら立ち上がった。

「……変なことじゃないよね?」

「たぶん」

「“たぶん”って何!?」

一ノ瀬は少し笑って、そのまま歩き出す。

なんでわたし!?

意味がわからないまま、私は屋上まで連れて来られた。
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