月下ノ姫
そう言われても、 全然大丈夫じゃない

伊織は、 海未へ向けられる執着の視線が嫌いだった

海未は気付いていない

自分がどれだけ危うい存在なのか

どれだけ人を狂わせるのか

夜叉総長は口元の血を拭いながら、 楽しそうに笑う

夜叉総長「また来るわ、白月」

そう言って、 夜叉たちは去っていった

静けさが戻る

だけど

海未の胸には、 妙なざわつきだけが残っていた





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