月下ノ姫
7章 白月に触れる男


月詠のアジト

広い倉庫の中には、 バイクと煙草の匂いが漂っていた

だが今日は、 いつもより空気が重い

流生「……マジでムカつくんだけど」

伊吹「完全に姫狙いだったな」

隼人「殺す」

海未「物騒」

ソファへ座りながら、 海未は小さく息を吐く

だが

伊織だけは、 ずっと黙ったままだった

海未「……伊織?」

名前を呼ぶ

だけど返事はない

海未は少しだけ首を傾げた

流生「うわ、拗ねてる」

伊吹「分かりやす」

隼人「面倒」

伊織「うるさい」

低い声

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