月下ノ姫
2章 月詠の姫
翌朝

海未は気怠そうに教室の扉を開けた

海未「……っ」

その瞬間、 クラスの空気が少し変わる

ラベンダーの長い髪

透き通るような白い肌

エメラルドグリーンの瞳

着崩したブレザー

耳元で揺れる十字ピアス

モデルみたいなスタイルに、 男女問わず視線が集まる

だけど海未本人は、 そんな視線など気にしていない

無表情のまま、 一番後ろの窓側へ座る

流生「海未、おはよー!」

明るい声と共に、 流生(るい)が隣へ来た

海未「……朝からうるさい」

流生「ひっでぇ!?」

騒ぐ流生に、 クラスメイトが少し笑う

海未は机へ突っ伏した

昨夜はほとんど眠れていない

また夢を見た

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