好きになった人は、みんなのアイドルで 3

25話 酔ってないよ

ーー悠太郎サイド

「蓮から写真来た」
「紬ちゃんも楽しそう」
「飲みすぎないでね」

蓮からLINEが来たのに、紬ちゃんにLINEをする。
……我ながら、紬ちゃん好きすぎ。

すぐに既読がついて電話がかかってくる。
……え?飲んでるんじゃないの?

「もしもし?」

「あ!悠太郎くんだっ!」
明らかにテンションの高い紬ちゃんの声。

「4人で飲んでるんじゃないの?」

「飲んでるっ!楽しいっ!」

「ねえ、紬ちゃん酔ってるでしょ」
「あんまり飲みすぎちゃだめだよ」

「ちょっとしか飲んでないもーん」
「酔ってないよ♡」

全然いつもと違うじゃん。なにこれ。
……は?拓海と蓮は、この紬ちゃんと一緒にいるわけ?

「ねえ、悠太郎くん、好き」

不意打ちで言われて戸惑う。

「悠太郎くんはー?」

可愛い声で聞かれる。……そんなの当たり前だろ。

「紬ちゃんのこと、大好きだよ」

「お前、練習室で何言ってんだよ」
隣にいた碧が飲み物を吹き出す。

「紬ちゃんのこと、大好きだから、そんなとこ見せるの俺だけにして」
碧のことは無視して続ける。

「え?どういうこと?」
「悠太郎くんに早く会いたい」

くっ……!全然通じてない!
でも可愛すぎる!なにこれ!

「うん、俺も早く会いたいよ」

碧が耳まで真っ赤にして縮こまっている。
あっち行け、とジェスチャーとアイコンタクトをする。

「今度、悠太郎くんも一緒にお酒飲もうね♡」

……紬ちゃん、語尾にハートマーク付けるの禁止。
俺がどうにかなっちゃう。

「うん、一緒に飲もう」

「연습 다시 시작할게〜」(練習再開するよー)
「네!」(はい!)

「ごめん、また連絡するね」

「うん、練習頑張ってね♡」

……紬ちゃんには敵わない。
なんか、俺ばっかり、好きな気がする。
< 25 / 100 >

この作品をシェア

pagetop